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Q.仲間はずれにされてる少数者の人の気持ちがわかるから、そういう人達の就労支援をしたいと思ったことはありますか?(高橋昌さんへ)
はい、あります。就労支援についての専門家ではないのですが、「方法」と「対象」の2つの視点が大切かなと思っています。
「方法」は、大きく分けて3種類。
①場所を作る(事業所等)、②当事者をサポートする、③受け入れ側の理解を進める、の3つです。
「対象」は、身体障害、知的障害、精神障害の中で、さらに細かく障害ごとに分かれますよね。
あなたは、おそらく発達障害のお兄さんのことを考えられているのかと推測します。
私の専門は視覚障害ですが、障害種別に限らず、1番大切なのは受け入れ側の理解を進めることだと思います。「障害は、周囲の環境によって作られている」という「社会モデル」に起因しています。
特に、発達障害については、環境要因が大きいはずなので、本人が活躍できる場所を見つけて、適切な理解を促すことが必要と考えてます。発達障害者の就労ついて、私がすぐに取り組む予定はないのですが、周りで支援をされている方や当事者で悩みながら一生懸命働いている方も知っていますので、機会があればご紹介できればと思います。
Q.発達障害の兄を救いたい。どうすればいいですか?(高橋昌さんへ)
お兄さんを思う気持ち、素晴らしいですね。
私事ですが、大学時代に教育学部で特別支援教育を専攻しており、同級生から「高橋君は間違いなく発達障害だよね。」と言われていました。自分でもよく理解しています。アスペルガーとADHDだと思っています。
発達障害は、「障害」という呼び方はされているものの、誰にでもある「程度の差」だと思います。
男の子なら、小さい時、プラモデルやカードゲームに夢中になったり、1日中走り回っていましたよね。
あなたは、お兄さんをどのような方法で救いたいですか?
正解はないので、色々と調べたり、自分の思うように行動されること自体が、お兄さんの力になっていると思います。
1点、お伝えしたいのは、「お兄さんの強み」と「それが活きる場所」を考えておくといいかなと思います。
発達障害の方は、何かしらの強みがあります。例えば、専門分野に詳しい、集中力がある、行動力がある、発想が独創的、などなど…
「お兄さんの強みを把握して、活躍できる環境を提案すること」が、お兄さんを救うことにつながると思います。
まずは、あなたが自分を大切にした上で、お兄さんとたくさん関わることが、お二人にとって1番いいのかなと思いました。また機会があれば、お話しましょう。
Q.どうして教師になるのをやめたのですが?(高橋昌さんへ)
教育実習で、自分には向いていないと思ったからです。全く楽しくなかったです。
自分の意図が子どもにうまく伝えられないもどかしさと、学習指導要領の枠にはめることへの疑問がありました。それ以降、「教師には絶対にならない」と思っていたのですが、最近、社会人になって色々仕事をするうちに、「自分の経験を下の世代に伝えたい」という気持ちが出てきました。
今後は、まず自分の仕事に集中した上で、教師とは別の立場で、下の世代に何かを伝えるという活動にも取り組みたいと思っています。(教師は、少子高齢社会の未来を支える、崇高で欠かせない仕事です。否定しているのではありませんので、誤解しないでくださいね!)
Q.退職するまでに転勤は何回ありますか?(県庁職員 池田さんへ)
異動・・・12〜15回
転勤・・・県外:0〜2回
Q.海外の方へ香川県をPRする際のポイントや心掛けていることがあれば教えて下さい(池田さんへ)
直接の担当ではないので話半分に聞いて欲しいのですが・・・(観光振興課内にインバウンド担当のチームが別にあります。)
まず常識が通じない。私達が当たり前に感じていることが外国人の方には観光コンテンツになり得る。(ランドセルを背負った子ども、居酒屋等)
逆にこれはウケるだろうと考えた素材が全くウケなかったりする。海外のエージェントさんの情報を細かく仕入れる事が重要だと思います。
独りよがりのPRは一番よくない。
Q.そんなにたくさんのことに興味をもって実行にうつしているそうですが、疲れたりしませんか?(高橋渚さんへ)
もちろん体力的には疲れるときもあります(笑)それでもやってることは好きでやってるので精神的に疲れることはあまりないです。
やって後悔しても、やらずに後悔することはしないように、と思って生きているので、全部納得するまでやりきりたいと思っています。
中高生の質問に、現在社会で活躍する私たちがお答えします(6)
これは、2018年3月に開催された
濱川学院 人材育成・キャリアプラン講座 vol.1
ビジョンをもって社会を生きる
~社会・働き方の多様性を知り、自分のなりたい姿をイメージする~
『その後Zoom座談会』にて中高生からの質問に、現在社会で活躍するパネリストたちが答えたものです。